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退団のご挨拶

日頃、劇団5454を応援してくださりありがとうございます。春陽です。
 
劇団5454の座付き制作であり、マスコットキャラクターだった萬田拓未が劇団を卒業します。そして、彼はラッパーに本腰を入れます。(笑)
公式の場で(笑)など使うものではないと思っていましたが、ここで使わずしていつ使うんだというくらいの衝撃です。劇団の制作が卒業してラッパーになるなんて聞いたことないのですから。
 
萬田は、劇団5454の初めての男性制作であり、不器用ではあるけど任せられたことには常に熱い心で取り組む男でした。仲間と創作をする喜びを一番大切にしている彼から学んだこと、救われたことが多々あります。
この先、どこへ行っても、持ち前の熱さと優しさでたくさんの愛に囲まれ続けることでしょう。制作萬田からラッパーArtisan(アルチサン)への進化を心から応援しています。
 
2019年10月吉日
劇団5454 主宰 春陽漁介


 
劇団5454制作の萬田拓未です。
日頃より劇団5454を応援頂き、心より感謝申し上げます。
 
私事で大変恐縮ですが、この度約4年間所属した劇団5454を卒業させて頂きます。
卒業にあたり、ご挨拶をさせて頂きたいのですが、言葉が拙いにも関わらず伝えたい事がたくさんあるので、長文になってしまう事お許しください。
 
僕が初めて5454と出会ったのは、旗揚げ公演の「ランドリーシンドローム」でした。
とある巡り合わせの中で、人生で片手に収まるくらいの舞台しか見た事なかった僕が、劇場に入った瞬間今まで感じた事がない世界が溢れていて、作品・出演者・制作等僕の目に映った全てのものがキラキラ輝く姿に感動し、それ以降第5回公演の「tag」までは、最前列が僕の指定席でした。つまりは普通の5454ファンだったのです。
 
とは言っても演劇の事を勉強している訳でもなかった僕は、普通に大学生から一般企業の営業マンになり、様々な社会の波に飲まれまくり、その度に5454の作品に心洗われ頑張ってきましたが、最終的に部屋から出るのも嫌なくらい、精神的に追い込まれ会社を辞めようと思っていた時、目に入ってきたのが5454の制作募集でした。何が出来るか分からないけど、自分が一番輝いていると思った所で頑張りたいと思った僕は、会社に辞表を提出したその日に、自宅のPCから応募フォームにメールを送りました。
 
ただのファンで、どんな奴かも分からない僕を受け入れてくれた春陽さんをはじめ、劇団員の皆さんの暖かさもあり、ト音再演から半年近くのお手伝いを経て、劇団員になることが出来て、今日までの僕に至ります。
 
どの業種でもそうですが、華やかな表には必ず、見せる事がない裏があり、僕もたくさんの迷惑をかけ、たくさんの涙を流しました。卒業する分際で今更と思うかもしれないですが、もっと演劇の事を勉強して、もっと劇団の未来に繋がるように頭使って足を動かせばよかったなと思う事はたくさんあります。でもその中でも足りない脳みそを振り絞って僕がやってきた事、例えば今僕がやっているラッパーArtisan(アルチサン)としての活動も自分のためでありましたが、違う方面の方に見に来てくれる環境が出来ればと思い、始めたことでもあります。僕が劇団員として最後の公演になったト音2019では、僕のラッパーの師匠に観に来て頂いたり、少しずつ変われるキッカケを作れるようになれたのも、支えてくれる皆さんが僕の背中を押してくれたからだったと胸を張って言えます。
 
自分が悩み抜いてした決断とはいえ、人生の中でも濃密な4年間を過ごした5454を離れるのは正直寂しいです。しかし、僕も来年で30歳になり、色々な事を考えるようになりました。正直明確なビジョンがあって今回の卒業を決めたのか?と問われれば即答で首を縦に振ることは出来ません。
 
でもどんな未来が待っていようとブレない信念が僕にはあります。胸を張って一番カッコイイと思える事をして、誰かの心を洗ったり、震わせられるような男であり続けることです。僕が無償の愛をたくさんもらえたように、今度は誰かに届けられる男になりたいので、僕は卒業します。
 
こんなクサイ言葉を、今までの事を思い出して、涙を流しながら書いている男なので、皆さんが想像するような幸せな報告とか当分出来ないですし、次回公演「カタロゴス青」もなんだかんだで、劇場で皆さんをお迎えしている機会があると思うので、この長文を最後まで読んでくださった強者は、
 
「読みましたよ!自分に酔ったダサい挨拶でしたね」ってイジってやってください。面白い返しとかは出来ないですが。
 
少し乱れましたが、改めてここまで僕を支えてくださった劇団員・客演・スタッフの皆様、エルラブ時代も含めて今日までたくさんの愛を頂いたリンダさん、地方公演も含めお世話になった営業先の皆様、そして何より日頃から5454を応援してくださる全てのお客様、本当にありがとうございました。
 
20191021
制作 萬田拓未